平成30年8月21日 藤白神社において、第二回熊野参詣道紀伊路整備基本計画策定委員会が開催されました。委員会メンバーが、解体工事の現場確認を行いました。
居住空間であった北側棟は、ほとんど史跡価値がないものと思われていましたが、丁寧に解体工事を行うことにより、改装改築工事があったものの座敷棟と同じ程度の時代のものであるとわかってきました。
玄関屋根に使われていたと思われる野積みされていた瓦の中に、雲母粉が無使用の打ち叩きござ目の瓦が出てきました。これらは、18世紀代以前のものと思われ、時代を超えて使われてきたと思われます。また、コンクリート土間の下から瓦井戸が出てきました。瓦井戸は15,16世紀頃に作り始められた古い形態の井戸のようです。
東側玄関から見た鈴木屋敷です。平成7年に玄関部分が倒壊したようです。
委員会では、古写真なども参考にしながら、紀国名所図絵にあるような鈴木屋敷を復元して行く方向で今後検討して行く、などの話し合いが行われました。