藤白王子は王子社の中でも特に重要視されていた五体王子の一つです。藤白の鈴木氏は平安時代の終わりころ、熊野からこの地に移り住み、上皇などの熊野参詣の際の接待などをおこなったとが伝わっています。その後も鈴木氏は藤白王子社の管理を行うなど深い繋がりを持っていました。
鈴木屋敷は1,969㎡の敷地に座敷棟・玄関棟などからなる建物と池泉庭園、前庭から構成されています。建物の一部は江戸時代の後期に建てられたもので、池泉庭園は室町時代末期と考えられています。江戸時代の『紀伊国名所図会』に描かれた敷地内の配置や建物の様子は大きな改変を受けることなく現在に受け継がれています。
2015(平成27)年10月国史跡指定
2018(平成30)年度~2020(令和2)年度発掘調査・解体調査・整備計画・設計
2021(令和3)年度~2022(令和4)年度建物および庭園保存修理・復元整備工事
〒642-0034 和歌山県海南市藤白486
電話 073-482-1123
開館時間 10:00~16:00
拝観料 300円
休館日 月曜と火曜(休日の場合は除く)、年末年始